奈良弁護士会

2023年7月30日(日)「生活保護申請への議員同行」を題材に、このような活動のもつ意味、そして、このような活動を行う議員に対してなされる懲罰処分等と、これに対する裁判所による審査のあり方について考えるシンポジウムを行います。

 生活保護制度の利用を希望している市民が、行政の窓口において、合理的な理由もなく、申請を受理されないことがあります。「水際作戦」などといわれていますが、これは時として命に関わる問題となります。こんなとき、地方議会の議員が申請を希望する市民に同行・同席することの意味は大きいのですが、中にはこれを拒否する自治体があります。今回のシンポジウムでは、市民の生存権の保障に向けて地方議会の議員が果たすことのできる役割について考えたいと思います。

 また、こういった活動を行う地方議員、あるいは地方議会の多数派に属さない地方議員に対し、些細な出来事を理由に懲罰処分がなされることがあります。こんなとき頼りにしたいのが裁判所ですが、地方議会の判断に対して、どこまで裁判所が介入できるのかについては議論があります。そして、2020(令和2)年には、それまでの取扱を大きく変える最高裁判例もでております。

 今回のシンポジウムでは、このような問題に造詣の深い吉永純先生(花園大学社会福祉学部教授)と市川正人先生(立命館大学法科大学院教授)のお二人をお招きし、ともに議論していきたいと思います。

【日時】2023年7月30日(日曜日) 午後1時45分~午後4時30分
【場所】〒639-0243 奈良県香芝市藤山1-17-17
    香芝市ふたかみ文化センター 市民ホール


奈良弁護士会シンポジウム「自治体議会議員の行政監視活動のあり方について」チラシ

奈良弁護士会シンポジウム「自治体議会議員の行政監視活動のあり方について」

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